本日は午前の診療後にMCIに対してのアミロイドβ除去治療薬の勉強会に参加してきました。前座の発表もさせていただきました。
実施施設も症例数も少しずつ増えていると実感。
これまで、MCIと診断していたら、治療の必要はないものとして扱っていたことから大きなパラダイムシフトがおこっています。今のところARIAはじめ有害事象は生じていない様子です。
SCIの段階から治療すればより効果があるのではないか?
P-tau181などのバイオマーカーがより負担の少ない有用な検査となるかもしれない。
アミロイドβによるアルツハイマー型認知症の発生機序に異論を唱える学説もあります。
費用対効果に疑問符があると感じる意見があります。
しかしながら、この新しい治療は、これまで長年にわたって研究をしてきた医薬品メーカーと臨床研究を行ってきた医師たちの礎がようやく日の目を見始めた治療で、今後、さらに発展していく分野と私は確信しています。